会長就任のご挨拶
日本CFA協会会長 中瀬康彦, CFA
10月31日に開催されました定時社員総会後の理事会におきまして、会長(代表理事)に就任いたしました中瀬でございます。
伊藤前会長の下で、日本CFA協会は本年4月に一般社団法人として発足し、長年の懸案事項であった法人化を果たすことができました。各委員会の活動状況をとりましても、近年の進展には目覚ましいものがございます。一例を挙げれば、プログラム委員会が企画し開催したセミナー、研究会、カンファレンスは大小合わせて過去12ヶ月間で31回にも及びます。アドボカシー委員会のアウトリーチ活動も次第に対象を広げており、広報委員会・翻訳小委員会との連携で、例えばアジア太平洋地域のREITのガバナンスに関する調査報告がメディアで取り上げられるなど注目を集めました。ユニバーシティ・リエゾン委員会が運営する大学対抗の企業分析コンテストであるCFA協会リサーチ・チャレンジも4年目を迎え参加校は11校まで拡大しており、その他職業倫理教育の展開や、メンバーシップ委員会による地道な受験者支援活動、コーポレートスポンサーシップ委員会による雇用者へのアウトリーチなど委員会活動の充実振りは枚挙にいとまがありません。
今年度も、こうした委員会活動の勢いを保ちつつ、さらなる研鑽と学習の機会を会員と受験者の皆様に提供し、各方面へのCFA資格の価値とCFA協会の提言のアウトリーチ活動に引き続き注力して参ります。
一方、当協会の抱える課題といたしまして、近年の急激な円高による会費収入の減少による厳しい財務状況がございます。年会費が米ドル建てになっており、円高は円換算の会費収入の減少を引き起こしております。前年度までは経費削減により対応して参りましたが、当協会事務所の体制を強化する必要性もあり、今後は何らかの対策をとらざるを得ない状況にあります。会員、受験者の皆様へのサービスを一層充実させながら、またより広くスポンサーのご協力を仰ぎながら、増収による財務基盤の強化を図って参ります。
定時社員総会での半数の改選を経て発足した新年度の理事会は、ボランティアながら大変意欲に満ちた理事で構成されております。これら理事と手を携えて、当協会の一層の発展に尽力して参る所存でございますので、今後ともご支援の程よろしくお願い申し上げます。