【日本CFA協会アドボカシーウェビナー】
改定コーポレートガバナンスコード始動。日本企業のガバナンスは良くなったか?
日時: 2022年 4月8日(金)19:00-20:30
開催形式: Zoomウェビナー
登壇者:
田中 亘氏(東京大学社会科学研究所 教授)
円谷 昭一氏(一橋大学大学院 経営管理研究科 教授)
髙野 雅永氏(マラソン・ロンドン 東京事務所 日本調査担当)
会費: 無料 (アドボカシー委員会主催、当協会非会員の方も無料)
言語: 日本語
講義が焦点を当てる分野: Standard, Ethics and Regulations (PLクレジット対象)
PLクレジット: 1.5 (SER)
プログラム
いよいよ改定コーポレートガバナンスコード(以下、CGコード)が適用されます。取締役会の有効性強化、気候変動リスクの開示、人的資本や人権への考慮など、様々な点が挙げられますが、一方で2014年から取り組んできたCGコードは日本企業のガバナンスを本当に向上させたのでしょうか。
CGコードの改定が行われてからすでに1年近く経過しています。そこで本日はまずコーポレートガバナンス・コードのフォローアップ会議のメンバーであった円谷教授から今一度改定内容について振り返っていただきます。続いて会社法のご専門でSSコード有識者検討会メンバーである田中教授から更なる懸念事項や、これからの課題についての考察をお話しいただきます。
ご講演の後は、投資家として高野様にお入りいただき、参加者からいただいたご質問をもとにパネルディスカッションをしていただく予定です。
1.円谷 昭一教授 「2021年CGコード改定の特徴と日本企業の現状」
2.田中 亘教授 「日本企業のガバナンス:懸念事項と今後の課題」
3.パネルディスカッション:円谷教授、田中教授、髙野 雅永氏
登壇者略歴
田中亘(たなか わたる)氏
東京大学社会科学研究所 教授
1996年東京大学法学部卒業。東京大学大学院法学政治学研究科助手、成蹊大学法学部専任講師、同助教授、同准教授、東京大学社会科学研究所准教授を経て、2015年4月より現職。2010年シカゴ大学ロースクール客員准教授。博士(法学)(東京大学)。過去に、法制審議会会社法制部会幹事、同会社法制(企業統治等関係)部会幹事、スチュワードシップ・コードに関する有識者検討会メンバー、公正な M&A の在り方に関する研究会委員等を務める。主著に、『企業買収と防衛策』(商事法務)、『会社法(第3版)』(東京大学出版会)、『企業統治の法と経済』(共編著、有斐閣)、『日本の公開買付け:制度と実証』(共編著、有斐閣)等がある。
円谷昭一(つむらや しょういち)氏
一橋大学大学院 経営管理研究科 教授
2001年、一橋大学商学部卒業。2006年、一橋大学大学院商学研究科博士後期課程修了、博士(商学)。2011年より一橋大学経営管理研究科 准教授、2021年より現職。2019年、韓国外国語大学客員教員。専門は情報開示、コーポレート・ガバナンス。2007年より日本IR協議会客員研究員。日本経済会計学会理事、日本IR学会理事。2017年よりりそなアセットマネジメント「責任投資検証会議」委員。2020年より金融庁「スチュワードシップ・コード及びコーポレートガバナンス・コードのフォローアップ会議」委員。主著に『コーポレート・ガバナンス「本当にそうなのか?」大量データからみる真実』(同文舘出版,2017年12月)、『政策保有株式の実証分析』(日本経済新聞出版,2020年6月)など。
髙野雅永(こうの まさなが)氏
マラソン・ロンドン 東京事務所 日本調査担当
1984年慶應義塾大学商学部卒業。山一證券(英国現地法人、山一証券経済研究所)、UBS証券、ドイツ証券、HSBC証券、アムンディジャパンを経て2016年2月より現職。マラソン・ロンドン東京事務所は、英国の株式アクティブ運用に特化したMarathon Asset Management Limited の日本駐在事務所として2016年に設立され、投資先企業に対するエンゲージメント活動や議決権の社内推奨を担っている。Marathon Asset Management の運用スタイルはCapital Cycleという概念を投資哲学に持ち、投資資本の循環、競合環境など供給面を重視した長期投資。日本株の運用残高は1兆数千億円、平均保有期間は約8年。
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