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[2022.12] CFA SOCIETY JAPAN NEWSLETTER December 2022, No.59

パブリック・リレーションシップ・コミッティの活動報告

CFA資格、CFA資格保有者、そして日本CFA協会の魅力を、ファイナンス業界を中心とした雇用者、同業界での活躍が期待される方々、政府機関、そして金融サービス業界にとっての既存および潜在顧客層(法人、個人問わず)等の間での認知度向上を一つの重要なゴールとして当コミッティは活動を続けております。

ジャパン・インベストメント・カンファレンスの企画準備以外で2022年の活動ハイライトといたしましては:

1.【スポンサー・エンゲージメント】
当協会のコーポレート・スポンサー訪問や対外用にPDF4ページほどの資料「CFA資格者および日本CFA協会の魅力」をCFA Instituteと作成し、プロモーションしてまいりました。

2.【翻訳グループ】
ボランティアの方々によるCFA Instituteブログ記事翻訳の継続と同時に、翻訳記事のフォーマットを携帯画面からも読みやすいようにPDFからウェブページフォーマットへ変更し、アクセス増を目指し翻訳記事紹介メールに---ハイライト---を追加致しました。
また、一般層(ファイナンス業界以外)でもCFA資格保有者の認知度向上につながるような施策や翻訳題材について、CFA Instituteも交えながらの議論を開始しました。

  • 翻訳記事:2022年12月2日現在、600号間近!

  • 携帯画面からも見やすいウェブフォーマットに変更

  • 翻訳記事紹介メールに---ハイライト---を追加

3.【メディア・グループ】
日本CFA協会ポッドキャスト等を始める準備として、CFAブランド・ガイドラインに沿った当協会ホームページのアップデートをボランティアの方々が主導してくださいました。

また、少数のボランティアと事務局による継続的な投稿を背景に、協会SNSアカウントのフォロワー数は着実に増えております。

2022年12月2日現在、Twitterフォロワー数は1700超、LinkedInフォロワー数は1000超と共に数年で大幅に増え、Twitterフォロワー数はついに日本CFA協会の会員数を突破しました。

フォロワー層も協会員、CFA試験受験者、機関投資家および一般事業法人向け資産運用業界(民間セクター)の方々以外にも、国内外の当局や中央銀行にお勤めの方々、パーソナル・ファイナンス業界のリーダー、ファイナンシャルプランナー、プライベートバンカー、コンサルタント、一般事業法人の財務、IRやESG担当者、大学(院)生、大学教授、資産運用に興味を持たれているファイナンス業界以外の方々等、すそ野が広がってきています。

現在、協会SNSアカウントからの継続的な投稿に関しても、興味のあるボランティアの方々が参加しやすくなるような体制整備を模索中です。

4.【ライフハックとしてのボランティア活動】
ライフハックとして、ボランティア活動には多くのメリットがあると言われています。例えば、「貴重なスキルや経験が得られるだけでなく、ボランティア活動に参加することで、将来のメンター(指導者)に出会ったり、仕事上の人脈が広がることが期待できるでしょう。参加している活動の分野でキャリアを積むことを選択した場合は、人脈とともに仕事の可能性も広がるかもしれません。」 出典:ボランティア活動に参加すべき10のメリットとは? | Indeed (インディード)

パブリック・リレーションシップ・コミッティとして、2023年も引き続き認知度向上を目指すと同時に、協会活動への参加を通じた素晴らしいメリットの数々をより多くの協会員の方々に実感していただけるよう、ボランティア・エンゲージメントを高められる体制整備を一つのプライオリティとして取り組みたいと考えております。

パブリック・リレーションシップを含む日本CFA協会の様々なコミッティ活動や、活動参加を通したネットワーキング等に少しでも興味をお持ちの場合は、協会事務局([email protected])まで是非気軽にご一報ください。

CFA資格保有の有無を問わず当協会の会員であれば活動参加が可能ですので、CFA資格受験とボランティア活動を並行されている方もいらっしゃいます。複数ある会員形態とそれぞれのメリットについてのご質問も協会事務局([email protected])まで是非気軽にご一報ください。

PRコミッティ・リーダーシップチーム一同

メンバーシップ・コミッティ活動報告

メンバーシップ・コミッティは会員数の増加及び会員の皆様の満足度向上を目標とし、会員の皆様向けのネットワーキングやキャリアイベント、及びCFA資格試験者をサポートするイベントの企画、開催しております。

日本でもようやく社会経済活動の正常化が進む中、メンバーシップ・コミッティといたしましても、会員の皆様やCFA資格受験者に有意義なネットワーキング機会をご提供すべく、徐々に対面開催のイベントを再開してきました。

8月31日にはコロナ後初となる本格的な対面による会員向けのネットワーキングイベントとなる「夏の集い」を開催し、多くの方々にご参加いただき、盛況のうちに終えることができました。また、928日のCFA資格授与式もほぼ3年ぶりとなる対面による開催を行い、こちらも多くのCFA試験レベルIIIに合格された方、新CFA資格者にご参加をいただきました。Book Clubにつきましても新たな試みとして Collision Course:カルロス・ゴーンと自動車帝国を揺るがした文化闘争」 の著者であるHans Greimel氏とWilliam Sposato氏をお招きしたスペシャルイベントをこちらも11月9日に対面にて開催しました。

一方、CFA試験回数の増加に対応すべく、受験者向けのイベントとして2022年よりスタートしたOpen Space for Candidates」も引き続き2ヶ月に一度のペースで、9月と11月に開催いたしました。このイベントでは、受験者同士がコミュニケーションを行う「コミュニケーションラウンジ」と、事前にスタディグループへの参加希望をいただいた受験者向けのキックオフの場としての「スタディグループ・セットアップエリア」を提供しております。受験者間の情報共有や仲間づくりの一助となるべく、今後も対面での開催を続けてまいります。

メンバーシップ・コミッティではこの他にも各種イベントの企画、開催をしており、2023年も会員の皆様の満足度向上と会員数増加に貢献していきたいと考えております。

メンバーシップ・コミッティ担当理事 佐藤靖子,CFA

アドボカシー・コミッティ報告

  1. ポリシーエンゲージメントでは、CFA協会の「投資プロダクトのためのESG開示基準」、四半期報告書について、金融庁の有価証券報告書へのサステナビリティ情報の追加に関する改訂
    を取り上げました。
    「投資プロダクトのためのESG開示基準」は日本証券アナリスト協会によって9月に日本語翻訳版がリリースされました。アドボカシー・コミッティは翻訳レビューで協力しました。これを記念して、ウェビナー「ESG Disclosure for Investment Products / ESGファンドの開示はどうあるべきか」では日本語版の紹介と、日本証券アナリスト協会 投資パフォーマンス基準委員会委員長 桑原洋氏、金融庁 チーフ・サステナブルファイナンス・オフィサー 池田賢志氏、一般社団法人投資信託協会 副会長専務理事 杉江潤氏、レビュー委員であった野村アセットマネジメント株式会社 プロダクトマネジメント部長 高橋 充氏によるパネルディスカッションを行いました。
    また現在金融庁の金融審議会ディスクロージャーWGで議論されている四半期報告書については、ウェビナー「四半期開示制度見直しの影響と課題」で元金融審議会委員など歴任した(株)野村総合研究所未来創発センター主席研究員、東京大学客員教授の大崎貞和氏に導入時からの歴史や現在の議論を解説いただくと共に、CFA協会が数年前に出した研究レポートの紹介も行いました。
    そして11月7日に発表になった有価証券報告書のサステナビリティに関する改訂のパブコメでは、金融庁企業開示課の廣川課長による改訂案の解説に加え、改訂案に英語資料がなかったことから外国人投資家の要望に応え金融庁でIOSCOの委員もされている園田周氏による英語での解説のWebinar「Japan FSA proposal sustainability disclosure has been unveiled」も実施しました。
    そして、国内では直近で政策面での動きはみられませんが、海外ではポリシー制定の動きもあるアナリスト・ファンドマネージャーの分野でのAIの利用の最新状況についてウェビナー「人工知能と投資」で取り上げました。開示資料のデジタル化がAIの利用の正確性向上に活用されている点などもご紹介いただきました。
  2. ソートリーダーシップでは、引き続き、会員の皆様に向けたウェビナーを継続的に開催しています。コミッティに参加いただいているボランティアメンバーで、テーマやスピーカーについて議論をして、最新のトピックや業界でも関心度合いの高い内容についてウェビナーを企画しています。8月からの期間では、「中央銀行デジタル通貨の展望」について野村総合研究所の井上哲也氏に、「オルタナティブデータの株式投資戦略への利用」についてニッセイアセットマネジメントの吉野貴晶氏にご講演いただきました。ESGの分野では、毎年開催している5回シリーズの本年度の最終回として「人的資本と自然資本」についてアストナリング・アドバイザー合同会社代表の三瓶裕喜氏とState Street Global AdvisorsのHolly Fetter氏から、「ESG経営とクレジットリス
    クプレミアム」について稲葉圭一郎氏からお話いただきました。定期的な開催という点では、「日本銀行金融システムレポート(2022年10 月)」について、日本銀行の平形尚久氏をお招きし、今回もご講演いただきました。
    加えて、前回公表だったことからHarneys法律事務所の范 宇晟氏に、本年2回目となる「ケイマンファンド」に関するご講演「ケイマンPE/VCファンドの実務-基礎から応用まで」もいただきました。
    これらに加え、日本CFA協会と関連のある協力団体のイベントについても会員の皆様に紹介をしています。今後とも、会員の皆様にとって継続的な学習機会を提供できるようにウェビナー等のイベントを企画してまいりますので、ご参加のほどよろしくお願い致します。

 アドボカシー・コミッティ
理事 Huang Chunmei, CFA
チェア 三井千絵
バイスチェア 渥美博之, CFA