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[2023.4] CFA SOCIETY JAPAN NEWSLETTER April 2023, No.60

第3回エシックス・チャレンジ国内大会、本年6月開催に向けてー参加大学募集中―

ユニバーシティ・コミッティでは今年で3回目となるエシックス・チャレンジの6月開催に向けて準備を進めています。
エシックス・チャレンジは2021年の国内での最初の大会で優勝した筑波大学社会人大学院チームがアジアのリージョナル大会において準優勝を果たすなど順調な滑り出しとなりましたが、昨年はリージョナル大会が開催されず、今年も開催は未定となっています。
一方でアジアの各ローカル・ソサエティでは引き続き意欲の高い多くの大学・学生チームの参加を得て、今年もシンガポール、パキスタン等でローカル大会が開催されるようです。
現在当コミッティでは6月25日(日)に本選を開催すべく、参加大学を募っている状況です。また昨年まで参加されていない大学も含めてより多くの参加を求めるべく、今後周知の活動を続けていく予定です。

エシックス・チャレンジはCFA協会が定める倫理規範および職業行為基準に基づき、与えられた3~5ページ程度のケースに含まれるViolations(規範・基準への違反)やEthical Dilemma(倫理上判断が困難な課題)等を特定し、違反等の内容、またその違反を正すあるいは未然に防ぐにはどのようなアプローチが適切か、独自の分析に基づくソリューションを導き出すことを求められます。参加チームは10分間のプレゼンテーションおよび3~4名からなるジャッジとの10分間の質疑応答を行い、その正確性や適切性についてジャッジが採点した結果順位が決まります。
昨年の大会は7大学9チームの参加を得て、予選としてケースに含まれるViolationsあるいはジレンマとその内容について簡単なサマリーの提出を求め、それらの内容から本選に進む5チームを選抜しました。本選におけるプレゼンとQ&Aの結果、一昨年に引き続き筑波大学社会人大学院チームが優れた分析力と効果的なプレゼンおよび的確なQ&Aがジャッジから高い評価を集め、連続優勝を果たしました。

ユニバーシティ・コミッティではエシックス・チャレンジへのコミットメントを通じて将来の金融・資産運用業界を目指す学生に高い職業倫理意識を持ってもらうことを目標にリサーチ・チャレンジとともに参加大学の拡大や金融業界、当局、マスコミ等への活動の浸透に努めてきました。昨年は金融庁のご後援を受けるなど、まだ歴史の浅い大会ですが着実にその成果を上げつつあるものと考えています。
また今年については昨今の状況等を鑑み、本選をこれまでのオンライン形式から対面形式での開催とする予定です。参加チームにも直に他チームのプレゼンやジャッジとのQ&A等に触れる機会を提供し、より臨場感や充実感を得られるよう改善を図っています。

本大会は昨年もスポンサーとして平和不動産株式会社さまから休日にも関わらず貴重なイベントスペースをご提供頂き、先述の通り金融庁並びに一般社団法人東京国際金融機構さまより後援を頂きました。また運営、ジャッジ等の役割で約20名のボランティアの貴重なサポートを頂きました。改めて全ての関係者に御礼申し上げます。また本年は本選を初めて対面形式で行う関係上さらに多くのボランティア、スタッフが必須です。
また今後もより多くの大学の参加を募り、出来るだけ多くのチームに本選でのプレゼンテーション等を行ってもらうためには、ジャッジやスタッフ、会場等の確保等が必要となります。本大会ボランティアにご関心のある方、また本大会の意義等にご理解、ご賛同頂ける企業・団体には説明会等も実施させて頂きますので、事務局([email protected])までご連絡頂ければ幸いです。
今後ともよろしくお願い申し上げます。

ユニバーシティ・コミッティ   
バイス・チェア 尾上 康浩, CFA