63_05

[2024.4] CFA SOCIETY JAPAN NEWSLETTER April 2024, No.63

アドボカシー・コミッティ活動報告

アドボカシーコミッティでは、直近では次のような活動を行いました。 ポリシー・エンゲージメントでは、COP28でグローバルサウスの問題などが取り上げられ、トランジション・ファイナンスや金融機関の排出量開示は、会員を含む市場関係者にとって考え意見発信するべきテーマであるため、12月にはファイナンスド・エミッションについて、3月にはGX債について担当当局や関係者による講演・パネルディスカッションというWebinarを行いました。また3月初めにはIFRSの基準改訂案(資本性を有する金融商品)の公開協議に関するWebinarを、3月末には新年度から始まる新しい四半期の開示制度について東京証券取引所による解説というWebinarを行いました。 ソートリーダーシップでは、マクロ経済に関するセミナーのほか、暗号資産に関わる事業に対する監査、排出権の会計処理、製薬企業に対する投資方針や評価基準を提供する投資家団体といった専門的な内容を幅広く取り上げました。金融経済教育WGでは、とりまとめた提言書について報告会を開催し、100人近くの方にご参加いただきました。また、「Startups in Japan: 新しい資本主義のイノベーション促進に向けて」 5回連続講座では、日本政府の「スタートアップ育成5か年計画」を起点に、スタートアップ育成に着目してきました。2023年6月から2024年3月まで、5回にわたり、入門編のスタートアップ業界の最新動向とエコシステム構築(5か年計画の解説とインパクトスタートアップ協会の取り組み)、スタートアップの成長につながる資金調達の新潮流、B Corpを含む企業認証制度、多様な資金提供者(大学VCとCVC)、そして最終回にはスタートアップのエグジット戦略に焦点を当て、スタートアップのM&Aの現状と展望について講義をしました。毎回質疑の時間を設け、参加者とともに一緒に議論を深めました。


メンバーシップ・コミッティ活動報告

We Membership Committee organises various events with an aim to increase CFA society members and their satisfaction. We started 2024 with holding a networking lunch event among society members. In February we organized a CFA Exam Orientation and Open Space event for candidates and people interested in the CFA programme and a Charter Award Ceremony to celebrate the achievement of new charterholders and people passing all three CFA exams. In March, we threw a cool-down networking party for both society members and candidates.

In this Spring and Summer, we plan a career event at FINE Tokyo and a large networking lunch at Tokyo American Club on top of regular supports to candidates and a Charter Award Ceremony for people passing the level 3 exam in February. We all Membership Committee volunteers are very looking forward to seeing society members and candidates at a coming occasion.

メンバーシップ・コミッティでは日本CFA協会会員の拡大と会員の皆様の満足度を上げていただけるよう、様々なイベントを企画・運営しております。2024年は会員向けの新春ランチネットワーキングを皮切りに、2月には受験者向けにCFA試験オリエンテーションおよびOpen Spaceと、合格者のこれまでの努力を祝してCFA資格授与式を行いました。3月には会員と受験者の交流の場として、ネットワーキング&クールダウンイベントも開催いたしました。

今年の春夏には、通常の受験者向けサポートイベントやウェビナー、2月のCFAレベル3試験合格者のCFA資格授与式に加えて、6月に東京金融ビレッジでのキャリアイベントや、7月に東京アメリカンクラブでの拡大版のランチネットワーキングイベントも企画しております。次回のイベントで皆様にお会いできることを、メンバーシップ・コミッティボランティア一同心待ちにしております。

Membership Committee members/ メンバーシップ・コミッティー一同


パブリックリレーションシップ(PR)・コミッティ活動報告

HKUSTとのジョイントセミナー開催(3月19日)

3月19日(火)FINE TOKYO にて、HKUST (Hong Kong University of Science and Technology) /NYU SternとCFA Society Japan主催Joint Seminarを開催しました。CFAJ会員および投資運用プロフェッショナルだけでなく、より多くの若い世代にCFA資格およびCFAJの活動の理解を深めていただくために、CFAIリサーチ・チャレンジやエシックス・チャレンジに参加された大学生にも参加を呼びかけ、61名のご参加をいただき盛況でした。セミナーに先立つレセプションは世代を超えた交流の機会になりました。対面セミナーおよびネットワーキングの機会の需要が高いことがあらためてわかりました。 「Valuation of Twitter (now X)」と題するセミナーでは、Professor Nielsenのインタラクティブな講義が参加者の興味を引き立てました。身近なSNSメディアのXのバリュエーションが題材であったこともあって参加者の闊達な質問があり、終了時間を10分あまり延長する熱い議論が交わされました。今後もCFA Society Japanは参加者の皆様の関心の高いトピックスのセミナーとネットワーキングの機会を提供していきたいと思います。

プロジェクト“Voice of CFA Charterholders”

PRコミッティでは、「これまで以上に多くの人にCFAの価値を伝える」「より多くの若い世代にCFA受験を促す」ための広報を強化するため、CFAチャーターホルダーへのビデオインタビューをSNSで発信する企画しています。SNS広報活動にご関心のあるボランティアを募集しています。ご関心のある方は[email protected]までご連絡ください。


ユニバーシティ・コミッティ活動報告

リサーチ・チャレンジ2023-2024大会、続報

昨年12月2日に行われたCFA協会リサーチ・チャレンジ2023-2024国内大会最終審査会(決勝ラウンド)で筑波大学大学院チーム(教官:大野 忠士教授、メンター:ジェイ・フェニックス・リサーチ 宮下 修氏))、立命館大学Aチーム(指導教官:青野 幸平教授、メンター:アムンディ・ジャパン 中山 惠介氏)の2チームが優勝し、東アジア小地区大会への進出が決定したことはNewsletter No.62(2023年12月号)でお伝えした通りです。東アジア小地区大会ではビデオ収録のプレゼンテーションに基づき評価され、勝ち残ったチームがアジア太平洋地区のファイナルにコマを進めるという構成になっています。筑波大学、立命館大学の両チームは勝ち進むための周到な準備を進め、ビデオ収録に臨みましたが、残念ながら2チームとも敗退し、アジア太平洋大会ファイナルへの参加は叶いませんでした。

ただ、ビデオ収録後にメンターの方々から出来栄えを聞いたところ、12月の国内ファイナルよりも更に良い内容になっていたとのことでした。両チームのメンバーの皆さんにはこれまでの数ヶ月間やってきたことに自信と誇りをもって頂きたいと思います。このチャレンジで学んだことを今後の学業や仕事に存分に活かして下さることと期待しています。
CFA協会リサーチ・チャレンジは全世界の大学生・大学院生(1,100校、6,400名を超える学生)が参加する教育・ネットワーキングイベントです。3~5名で構成された大学生・大学院生チームの皆さんが株式アナリストとしてCFA協会が指定する分析対象企業を分析し、その優劣を競うイベントです。今年も、17回目の国内大会を開催すべくそろそろ準備を始めようと考えているところです。幸いなことに年々規模が拡大し、多くの優秀な学生がリサーチ業務や資産運用業界でのキャリア形成を目指すきっかけとなっていている本大会は大勢のボランティアの皆様の協力に支えられて成立しています。ここに改めて御礼申し上げます。引き続き皆様のご支援とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

TOPに戻る