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[2022.4] CFA SOCIETY JAPAN NEWSLETTER April 2022, No.57

「人的資本・自然資本について」5回連続講座(ウェビナー)を開催

日本CFA協会のアドボカシー・コミッティでは、近年、この年の旬なESG関連テーマをピックアップし、5回連続講座(ウェビナー)形式を通して、関連テーマへの理解を深めることを試みています。 一昨年は「インパクト投資」(延べ1,362名参加)、昨年は「気候変動のリスクと機会」(延べ1,846名参加)の5回連続講義を開催しました。今年は「人的資本・自然資本について」をテーマに、以下のように5回連続講義を企画し、開催中です。

日付

演 題

講 師 (敬称略、順不同)

3/22(火)
18:30 – 20:00
 

HBSのインパクト加重会計の取組みと事例紹介
~人的資本への影響の可視化を中心に

渋澤健氏(シブサワ・アンド・カンパニー株式会社 代表取締役)
五十嵐剛志氏(英国Big Society Capital (Finance Manager)、公認会計士)

4/26(火)
18:30 – 20:00
 

人的資本に関する企業の取り組みと開示事例紹介
~戦略から導き出される人的資本の可視化を中心に

中川有紀子氏(立教大学大学院 ビジネスデザイン研究科前特任教授)
土井哲氏(株式会社インヴィニオ 代表取締役/日本CHRO協会主任研究委員) 

5/19(木)
18:30 – 20:00
 

人権デュー・ディリジェンスの実践
 

渡邉純子氏(西村あさひ法律事務所 弁護士 / 国際労働機関(ILO)コンサルタント)
宮田千夏子氏(ANAホールディングス株式会社 上席執行役員 グループCSO)

7月
開催予定
 

生物多様性保全の情報開示
 ・TNFD提言(仮)

調整中
 

8月
開催予定
 

人的資本・自然資本に関する企業の開示(仮)

調整中
 


3月22日に第1回を開催しました。当日は実際「HBSインパクト加重会計の取り組み(Impact-Weighted Accounts Initiatives、以下「IWAI」)」に関わっていらっしゃる渋澤健氏(シブサワ・アンド・カンパニー株式会社代表取締役)と五十嵐剛志氏(英国Big Society Capital Finance Manager、公認会計士)を講師にお迎えした講義となりました。内閣府の「新しい資本主義実現会議」の委員でもあられる渋澤氏より、国内外の動向を触れながら、人的資本・社会的資本に与えるインパクトを企業や投資活動の意思決定に考慮すべきこと、そのための非財務情報の可視化と価値評価の重要性、そして今後の展望も語っていただきました。五十嵐氏にはIWAIの具体な取り組みや事例紹介をしていただきましたが、特に日本企業の導入事例として、エーザイが実践した「従業員インパクト会計」について詳しく紹介されました。300名近くの方よりご登録いただき、質疑応答の時間には、質の高い質問が多数寄せられ、関心の高さが伺えました。講演資料並びに当日の講義の録画につきましては、以下からご覧いただけますので、併せてご活用ください。
■ 第1回目の講演資料と第1回目の講義の録画: 


今後も引き続き、会員ニーズに合わせ、質の高いセミナーを企画・開催してまいりますので、どうぞご期待ください。

アドボカシー・コミッティ
担当理事 黄春梅, CFA